マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」

猫丸しりいず 第5回
マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 
ミラノ・スカラ座管弦楽団 他  
(DG 457764-2 )
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人間、人生のあまりにも早い段階で大成功をおさめてしまう事は、
必ずしも当人にとって「幸せ」とは限らないようだ。
その典型的な例と思えるのが、「友人フリッツ」「イリス」などの作品も
一応知られてはいるものの、今日ほとんど「カヴァレリア・ルスティカーナ」
の一発屋扱いされている、このマスカーニである。  

彼が出版社のコンクールにこのオペラで入選して
驚異的な成功を勝ち取り田舎の音楽教師から
一躍有名作曲家にのし上がったのは、
まだ27歳の時である。
その後彼は80歳まで長生きするのだが、この人生最初にして、
最大の成功を上回る作品を生み出す事はついに出来なかった。
それどころか、最晩年はファシスト政権のム ッソリーニに接近し、
そのために敗戦後、全財産を没収され
大いに晩節を汚して寂しく一生を終える事となった。

権力に擦り寄った晩年の行動を「愚か」というのは簡単だろう。
ただ、彼には「事実上のデビュー作での大成功」が生涯重荷になり、
「デビュー作を上回れない自分」に対する焦りが
終始あったのではないだろうか。
それを思うと、何とも複雑な心境になってしまうのは、
自分が「中年」になったから? 大器晩成の作曲家と比べ て、
どちらが「幸せ」だったのだろう。ウ~ン、人生って難しい・・・・

さて、この演奏、あまりに「カラヤン臭」の強い事が気にはなるのだが、
直情径行の主人公を熱く演ずるベルゴンツィをはじめ、
歌手陣の充実ぶりが素晴らしく、
この曲を聴く時に、まず手が伸びてしまう一枚である。  
という事で、今月の私のテーマは「一発屋」。
次回、俎上に上るのは一体誰か? 乞うご期待(笑)

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