フンパーディンク/歌劇「ヘンゼルとグレーテル」

猫丸しりいず 第6回
フンパーディンク/歌劇「ヘンゼルとグレーテル」

アンドレ・クリュイタンス指揮 
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 他  
(国内EMI TOCE9347~8) 
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私の今月のテーマ「一発屋」。
前回のマスカーニに続いてご登場頂くのは、
まさに「キング・オブ・一発屋」にふさわしいこの人をおいて他に無い。
何しろこのフンパーディンク、一発屋としての「純度」がハンパでない。

「ヘンゼルとグレーテル」という、これだけ人口に膾炙した
大ヒット曲を残しながら

「他の曲はあまり演奏されない」

どころか、

「他にどういう曲を書いたか」

すら、ほぼ全く知られていない

どうしてこんな極端な事になってしまったのか、謎の人で ある。
ちなみに他には「王子と王女」「いばら姫」などのメルヘン・オペラを
残しているらしいが、皆さんご存知だっただろうか。

さて、この演奏、クリュイタンスとVPOという貴重な顔合わせによる
1963年の録音。この時期VPOがDECCA以外に録音するのも
珍しかったのではないか。
この指揮者らしい端麗な演奏で、ゼーフリートと
ローテンベルガーという豪華コンビによる兄妹も、なかなかカワイイ。
それ以上に良いのが、エリザベート・ヘンゲン歌う魔女の怪演ぶり
(出番が少ないのが惜しい)。
この人、かの有名なフルトヴェングラーの「バイロイトの第9」の
アルトとして知られる歌手だが、実はこんな芸達者な人だったんですね。
 
この魔女さん、実にノッテいる

兄妹を捕らえた後、ホウキに乗って「ホップ!ホップ!」と歌う場面など、
思わず「いいぞ!魔女!!」と声援を送りたくなってしまう程だ。

こういう「退治モノ」は、
悪役が面白くないと盛り上がらない事を痛感。


水戸黄門みたいだが・・・。

妙にオンマイクな録音をはじめ、
全体的に「古臭い」印象は否めないものの、「ハイヴィジョンテレビ」でなく、
「お爺ちゃんの紙芝居」を見ているような独自の良さがあり、
聴いた後、ホノボノとした感動が残る一枚。おススメである。

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