OZAWAコンダクツ 世界の国歌  

☆猫丸しりいず第15回
 
OZAWAコンダクツ 世界の国歌  
小澤征爾指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
(独PHILIPS 456656-2)
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約30秒~2分足らずという短い時間の中に、
その国の「アイデンティティー」みたいな物を凝縮して聴かせる音楽。


それが


「国歌」である。
 

「国歌」は実に奥深く、また、面白い。


今回採り上げる小澤盤には、全部で67曲が納められている。
これだけの数をまとめて聴くと、「国歌」はおおよそ3種類に分類出来る事がわかる。

一つは、マーチに象徴される「勇壮系」、
もう一つは、厳かな旋律がゆったりと流れる「荘厳系」、
そして、このどちらにも分類し難い「その他」。

この3種である。

個人的に一番好きな国歌は、「勇壮系」では中国の「義勇軍行進曲」、
「荘厳系」ではドイツ(ご存知ハイドンの「皇帝」)であるが、
それはともかくとして、いろいろと面白い発見もあった。
 
まずは、「同じ国歌」を用いている国がある・・という(私にとっては)意外な事実。
イギリスとリヒテンシュタイン、フィンランドとエストニア、
ギリシャとキプロスは国歌が同じである。

これらの国家の「国のルーツ」を考えれば、うなずける事ではあるが。

そして、実に「ユニーク」な国歌がいろいろ存在する事。
 
あとは、個人的に「面白い!」と思ったものを、
アトランダムにあげてみたい。
 
まずは「明るすぎ!」。

それはモナコ
まるで華麗なオペレッタの序曲のようだ。

「か、軽い・・」
と思わず呟いてしまった位であるが、
この国のイメージにピッタリではある。

次は逆に「すぎ・・」。

それはイスラエルとブルガリアとトルコ
国歌といえば、前向き&国威発揚だ!
という私の固定観念を見事に破壊し、
「こういう哀愁に満ちた国歌もアリなのか・・」
とある種感動させられた曲たちである。

ちなみにイスラエルの国歌(名曲!!)は「モルダウ」のそっくりさん。
実際、この2曲は同じル ーツという説もあるようだ。

お次は「暖かすぎ♪」。それはモンゴル。
この曲、一発で気に入ってしまった。稀少な「脱力系」国歌

まさに「まんが日本昔ばなし」みたいなホンワカ世界。
ああ、日本人って確かにモンゴル系なんだな・・

と再認識させる「味噌汁のかほり」漂う名国歌である。
 
モナコと対照的に、
国のイメージと何か合わないのが北朝鮮の国歌。
昨今のこの国の一般的イメージから、どんなにビンビンに「国威発揚&勇壮系」かと、
半ば期待して聴き始めたら、なんとこれが典型的「荘厳系」なのには驚いた。
緑の大地を見渡すような実に美しい曲で、
早く現実のこの国も、この曲の様になってほしい・・

と切望する次第。

他、「任侠映画のテーマ曲か?」と思わせる、
血湧き肉躍るアゼルバイジャン
「いつ始まって、いつ終わったのかわかんないだよ。これじゃ。」
と言いたくなる独特な時間の流れを持つインドあたりが、
必聴のユニーク国歌だ。

ちなみにこの小澤盤、1998年の長野五輪用に録音されたアルバムで、
「冬季五輪用」だけに、収録されている国に地理的偏りがあるのが残念。

中近東、アフリカ地域がホトンド抜けている。

それらの地域も含め「国歌の達人」を目指したいあなたには、
マルコポーロレーベルから、
ほぼコンプリートに世界の国歌を録れたトンデモないアルバムが出ているので、
是非ど~ぞ!!

diskunion新宿classic  猫丸の夏

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