サリヴァン:喜歌劇「ミカド」

猫丸しりいず第16回

サリヴァン:喜歌劇「ミカド」
サー・チャールズ・マッケラス指揮 
ウェールズ・ナショナルオペラ管弦楽団 他
(米TELARK CD80284)
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日本を素材とした音楽作品と言えば、
何と言っても「蝶々夫人」が圧倒的な知名度と演奏頻度を誇る。

だが、当時ヨーロッパに流行した「ジャポニズム」を背景に、
他にも多くの「日本モノ」が作曲されていたのだ。  

「蝶々さん」に続く「日本モノ」ナンバー2としては、
サリヴァンの大ヒット作「ミカド」(1885年初演)をあげるのが、まあ順当だろう。

ただ、この曲、有名ではあるが、実際に全曲聴いた事のある方は、
意外に少ないのではないだろうか?  
この「ミカド」、途中に登場する「宮様宮様」の合唱が、
日本人には充分すぎるインパクトを与える。


が、


この部分以外の音楽には、
日本どころか東洋的な要素はほぼ皆無と言って良い
(開幕の合唱は、若干「中華風」だけど)。

サリヴァンらしい、実に流麗な旋律が全編を彩る「普通の名曲」である。
ミカド以外の登場人物の 名前も、
ナンキプー、ヤムヤム、ココ・・・
と、

何だか国籍不明。

何となく「アジア的」ではあるが、少なくとも「日本的」では全然ない。
まあ、作り手にも聴き手にも、
「日本のリアルな再現」なんて事には恐らく全く関心が無かったし、
また、その必要も無かったという事なのだろう。

その事が、結果的にこの「ミカド」を今日まで
「名曲」として生きながらえさせているのかも知れず、
そうならば「ミカド」さん、ラッキーである。

この曲を「キワモノ」と思って 敬遠されている方がいるのなら、
それはそれでモッタイナイ話
「典雅」ですらあるこの名作、是非ご一聴をおススメしたい。  
ちなみに「ミカド」の公式な日本初演は1946年だが、
その際の指揮者は、なんとあの
ピアノの巨匠、ホルへ・ボレットだったそうだ。  

さて次回は、

「ミカド」と対照的に、一生懸命「ニッポン的」テイストを盛り込もうと努力奮闘した結果、
キッ怪な部分が続出する・・・・。

そんな愛すべき珍曲をご紹介したい。

disukunion新宿classic  猫丸★SUMMER

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