GEISHA★GIRLS

☆猫丸しりいず第18回

ジョーンズ:喜歌劇「芸者」  
ロナルド・コープ指揮 ニュー・ロンドン管弦楽団 
ワトソン(S)他 (英HELIOS CDH55245)
1c7cd403.jpeg













サンサーンス:歌劇「黄色の姫君」
フランシス・トラヴィス指揮 スイス・イタリア管弦楽団  他
(英CHANDOS CHAN9837)    
086491ae.jpeg












第16回の「ミカド」に続く「日本モノ」のご紹介。  

先ずは、イギリスの作曲家ジョーンズ(1861~1946)のオペレッタ「芸者」。

「ザ・ゲイシャ」という、あまりに直球なタイトル。

登場人物は、芸者のミモザさんにイギリス水兵フェアファックス、
茶屋の主人ウン・ヒ氏(なぜか中国人)、
ミモザさんの恋人のサムライのキャプテン・カタナ等々。
そして、開幕の合唱は、なんと「ハッピー・ジャパン!」・・・・・・・  

とにかくこの曲、全方面にわたって怪しさ炸裂で、
聴く前から期待(不安?)に胸が高鳴ってしまう。

早速聴いてみると・・・・  

曲の基調は「ミカド」風で、前半は「案外普通だな」と油断させる。

しかし、トラック12のアリアと合唱「チョン・キナ」で、
最初の強烈パンチを見舞われる。
 
「チョンキナ、チョンキナ、チョンチョンキナキナ、ナーガサキ、ヨコハマ、ハコダテ、 ホイ♪」

な、なんヂゃコリャ! 

しかも最後に「キリギリス、ホイ♪」とダメを押される。

意味不明の謎のニホン語攻撃に、思わず脱力させられる。
その後も「謎のニホンゴ攻撃」は容赦なく連打される。

「オハヨー! オハヨー!」

「恋は(鯉は?)瀬に住む。鳥は木にとまる。人は情けの影に」
(実際には全てローマ字なので、この表記はあくまで私の推測) 

「オテントウ・スマ(様?)」・・・   

最後には、反撃の気力も失せる。  

とにかく少しでも多く「ニッポン的要素」を盛り込もうという、
奮闘努力は伝わってくるのだが、脈絡の無い「ニッポン的素材」が
全然未消化のままで曲にブチ込まれてしまったため、
結果、日本人の聴き手には「突ッ込ミどころ満載」の怪作になってしまった・・

という印象の作品である。
(「東南アジアの怪しい日本語看板 」みたいな感じ)  

ただ、同年代の「ミカド」同様、屈託の無い楽しい作品である事もまた事実で、
当時は「ミカド」に劣らぬ大ヒットを飛ばした作品だったようだ。
最近も東京、名古屋等で上演されているとの事。

是非「ナマ」で見てみたいぞ、この曲。
 
「ミカド」がツボにハマッた貴殿、
迷わず「ゲイシャ」に突っ走れ!

お次は「黄色の姫君(王女)」。これまた凄いタイトル・・・

それにしても、大御所サンサーンスまで「ニッポン物」に手を染めていたとは、
寡聞にして知らなかった。この曲も、一部を除けば「普通」の曲なのだが、
その「一部」がこれまたカン違い炸裂である。

特に序曲。  

サンサーンス大先生、この序曲全然「ニッポン」じゃありません。

「中国」ですよ。こりゃ。  

まあ、当時のヨーロッパ人にとって、
日本が「極東のワケのわからない島国」にすぎなかった事は
想像に難くないのではあるが、それにしても、
もう少し「取材」していただいてもヨロシカッタのでは・・・

しかし冷静に考えると、日本人もまるで文化の異なる
イギリス、フランス、ドイツ等の国々を、
同じ「ヨーロッパ」という括りで捉えてしまっている人が大多数であろうし、
あまり人様の事を批判する資格は無いのかも・・・
 
「相互理解」の道は険しい。

それではまた次回・・・・

diskunion新宿classic テツ猫丸

Entrance







Classical Broadcasting for YouTube



Topics





About


 

diskunion Link








 

















Calendar

06 2017/07 08
S M T W T F S
2 3
11
16 19 20
23 25 26 27 28 29
30 31

Search

カウンター

Copyright © diskunion Shinjuku Classic-Kan All Rights Reserved