「セザール・フランクとマイケル・ジャクソン」

☆猫丸しりいず第21回
 「セザール・フランクとマイケル・ジャクソン」
 
フランク:交響曲ニ短調
サー・ジョン・バルビローリ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(国内SUPRAPHON COCO70502)
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フランク最晩年(66歳)の不朽の名作、「交響曲ニ短調」。
バルビローリとチェコ・フィルの唯一の貴重な共演盤がこの1枚である(1962年録音)。

前々から不思議なのが、なぜこの曲が昔からわざわざ交響曲「ニ短調」と、
調性つきの名称で呼ばれているのか?という事。

これだけ調性とセットの曲名で親しまれている曲と言えば、
他にバッハの「ロ短調ミサ」位しか頭に浮かばない。

作曲の際に、どの調を用いるか?という事には、
演奏の難易度(楽器を演奏した事のある方なら、その楽器が得意な調、
苦手な調が存在する事はご存知であろう)や、その調の醸し出す雰囲気などの要素が
大きく関与するのだろうと思われる。

この「ニ短調」という調には、
荘厳、謹厳、宗教的・・・等々の要素があるようだ。
 
実際、この調で書かれた曲を列挙すると、
モーツァルトやフォーレの「レクイエム」、ブルックナーやベートーヴェンの「第9交響曲」、
「トッカータとフーガ」「死と乙女」そして、このフランクの交響曲・・・ 

「ウ~ン、なるほど」とうなづけるラインナップである。
ここまでは良かった。と言うか、「普通の展開」であった。

ニ短調の曲を探す作業の中で、意外な事実が発覚したのである。
今年6月の急死で、改めて注目を浴びる事となったマイケル・ジャクソン。

彼の代表作「スリラー」は、
なんと「ニ短調」だったのである。

考えてみると、自分は「調性」を中心に据えて楽曲を捉える・・

という事を、これまでホトンドしてこなかったような気がする。
同じ調で書かれた曲を並べてみたら、面白い発見があるのでは・・という興味が突然湧いてくる。
そうなると「ヒマ人&変人」の猫丸さんは止まらない。

次に「ニ長調」を調べてみる。
ブラームスやシベリウスの「交響曲第2番」や、
マーラーの「交響曲第1番」がクラシック界の代表選手であろうが、
「ラジオ体操第1」「ドラえもんのうた」「いとしのエリー」もこの調であった。

以下、大変長くなり恐縮ではあるが、いろんな調の代表選手を列挙したい。
なかなかシュールな組み合わせが多く、ツッコミどころ満載である。
(こういう楽しみ方?が出来るのは、クラシック好きの「特権」であろう。)

◎イ長調 
「ベートーヴェン/交響曲第7番」「美しく青きドナウ」
「ダンシング・クイーン(ABBA)」「クリスマス・イブ(山下達郎)」
 
◎イ短調 
グリーグやシューマンの「ピアノ協奏曲」
「津軽海峡冬景色」「天国への階段(レッド・ツェッぺリン)」

◎ロ短調 
「悲愴交響曲」「未完成交響曲」
「ペッパー警部(ピンクレディー)」「ホテル・カリフォルニア(イーグルス)」

◎ハ長調 
「モーツァルト/交響曲第41番」「幻想交響曲」「ボレロ」
「レット・イット・ビー」「イマジン」「さよなら人類(たま)」

◎ハ短調 
「運命」「マーラー/交響曲第2番」「ブラームス/交響曲第1番」
「だんご3兄弟」「ゆけ!ゆけ!飛雄馬」「宇宙戦艦ヤマト」「マジンガーZ」

◎ホ長調 
「ブルックナー/交響曲第7番」「タンホイザー序曲」
「千の風になって」「イエスタデイ・ワンスモア(カーペンターズ)」

◎変ホ長調 
「英雄」「皇帝」「1812年」
「ルージュの伝言(松任谷由実)」「シング(カーペンターズ)」

◎ホ短調 
「チャイコフスキー/交響曲第5番」「ブラームス/交響曲第4番」「新世界交響曲」
「シェエラザード」「今夜はビート・イット(マイケル・ジャクソン)」「およげたいやきくん」
「与作」「Can You Keep A Secret?(宇多田ヒカル)」

◎ヘ長調 
「田園」「イタリア協奏曲」「蛍の光」
「軍艦マーチ」「イエスタデイ(ビートルズ)」「ヘイ・ジュード」「プレゼント(ジッタリン・ジン)」

◎ヘ短調 
「チャイコフスキー/交響曲第4番」「魔法使いの弟子」「太陽にほえろ!のテーマ」
「デビルマンのうた」「恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)」「俺ら東京さ行ぐだ(吉幾三)

◎ト長調 
「マーラー/交響曲第4番」「ドヴォルザーク/交響曲第8番」
「赤いスイートピー(松田聖子)」「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード」

◎ト短調 
「モーツァルト/交響曲第40番」「ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番」
「スモーク・オン・ザ・ウォーター(ディープ・パープル)」「ルパン三世のテーマ」

◎嬰ハ短調 
「幻想即興曲」「マーラー/交響曲第5番」「LOVEマシーン(モーニング娘。)」
「駅(竹内まりや)」

◎嬰へ短調 「ロメオとジュリエット(チャイコフスキー)」
「北の宿から(都はるみ)」

◎変ニ長調 
「ヤナーチェク/シンフォニエッタ」「子犬のワルツ」「サザエさん」
「夢をあきらめないで(岡村孝子)」

◎変イ長調 
「英雄ポロネーズ」「フィンランディア」「笑点のテーマ」

如何だっただろうか?

自分は「ヘ短調」「ト短調」「変イ長調」のシュールな組み合わせには、
思わず笑ってしまい、「ハ短調」「ホ長調」には大いにうなずいてしまったのだが・・・
ブラ1と巨人の星が同じ調というのは何かウレシイ)

それから、「ホ短調」は非常にギターで弾きやすい調であり、
それゆえポピュラーでは使用頻度が非常に高い調である・・・という事を初めて知った。
 
しっかし今回、フランクとバルビローリには
「俺たちの出番は無いのか!!」と怒られそうである。

ゴメンナサイ・・ 

次の機会(あるのか?)には、きっと主役に据えますんで、今回はお許しを・・・・

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