猫丸だヨ!

★猫丸しりいず 第29回

8時だヨ!全員集合2005
TBSテレビ放送50周年記念盤  
ザ・ドリフターズ  
(DVD/ポニーキャニオンPCBX50718 3枚組)
11.15-1.JPG













ストラヴィンスキー:ぺトルーシュカ(1947年版)  
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮 
ミネソタ管弦楽団  
(米VOX CD10X3604 )
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「全然クラシックじゃないぞ(怒)!」
という皆様のお叱りの声は覚悟の上で、
それでもどうしても採り上げたかったアイテムが、この「全員集合」である。

私のような、1970年代の小学生にとって、
ドリフはまさに「カリスマ」であり、
クラスの男子で「全員集合」を
見ていない奴がいるなど、想像も出来なかった。
そんな私が、この1組に食指が伸びない訳が無い。

とは言え
入手の動機は単なる懐古趣味以上のものでは無かったのも確かだ。

ところが・・・・

30数年ぶりにこの映像を見た私は、笑うことも忘れ、ただただ驚愕した。
見ていた当時は、そのあまりにスムースな進行ぶりに、
全く気づかなかったのだが、彼らのコントは、実に計算された設計と、
恐らくは非常に緻密なリハーサル、
そして、メンバー相互や裏方さんとの強固なチームワークが揃って、
初めて可能な「至芸」であったのだ。

しかも彼らは、「NG」や「時間オーバー」が決して許されない生放送の中で、
毎週この至芸を繰り広げていたのである。

これが偉大でなくてなんであろうか。

この番組には、生放送ならではの様々なアクシデントが発生した。
中でもこのセットの1枚目に収録されている、
ファンの間で伝説となっている本番中の「停電」は圧巻?である。  

場内真っ暗闇! 

でも生放送なので進行は止められない。

時間はドンドン過ぎていく・・・ 

一体どうなるのか!? 
アクシデントはコンサートにもつきもの。
私も「弦楽器の弦の切断」「奏者の突然の体調不良」など、
様々な場面に遭遇したが、中でも最大級だったのが

「ぺトルーシュカ事件
(と勝手に命名)

昔、某巨匠指揮者と有名オケでこの曲を聴いていた時の出来事。
後半の「謝肉祭」の場面で、クラリネットとテューバがかけ合う、
印象的な「熊を連れた農夫の踊り」。

ここで何とテューバが完全に一小節早く出てしまい、アンサンブル崩壊寸前!
必死の形相で立て直しを図る指揮者とオケの面々。
結果、見事に立て直しに成功!

マーラー指揮者として有名だったこの指揮者、
こういう修羅場には何度も接しているのだろう。
お見事であった。

アマチュアなら間違い無く演奏がストップしてしまう場面であったが・・。
更に印象的だったのが、この後テューバ奏者に
隣のトロンボーン奏者が話しかけていた情景。
無論コトバは聞こえないので推測ではあるが、
「お前間違ってたぞ」という指摘に対し、
「え?ホント?」という感じのテューバ奏者の表情。

周囲が必死に対処している中、ミスした本人だけが気付いていない・・ 
仕事のミスってこう いうモノなのも・・ 
イカン、私も気をつけないと・・
オット、話がそれてしまった。

「やり直し」が不可能な状況の中での、突然のアクシデント。
一体どうする、と手に汗握ったあの気持ちを、この映像を見て久々に思い出した。
この時の、いかりや長さんの対応振りや表情には、
この人の真面目そのものの性格が良く現れている。

本編のオマケとは言え、まさに鬼気迫る名シーンと なっている。

 子供の目はシビアである。
その目は、「手抜き」や「惰性」をすぐに見抜いてしまう
(何人かのプロの音楽家の方が、「子供を対象にした演奏会が一番緊張する」と
語っていたのを思い出す)。
なぜあの時代にドリフがあんなにも子供たちの熱狂的な支持を受けていたのか。
今回この映像を見て、私はその訳が理解できた気がして 、
目から鱗が落ちる思いだった。

そう。彼らはあまりに「真剣」である。
「本当に面白いものは、一生懸命、真剣にやらなければ出来ないのだ」

という彼らのプロ根性の凄さを、
当時の子供たちは知らず知らずのうちに感じとっていたのに違いない。
一回限りの「本番」に賭ける芸人たち
(その中にはクラシックの「芸術家」たちも当然含まれる)の、
目に見えない努力や精進。
それらを私は最初にドリフターズから教わったのかもしれない。

※スクロヴァチェフスキの「ぺトルーシュカ」他のストラヴィンスキーは、
今年(2009年)コロムビアから再発されて入手容易になった。
この指揮者の凄さが堪能出来るおススメ盤。
このコンビのラヴェルが、これまた驚異的な名演ばかりなので、
是非こちらも再発を望みたい。

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