★猫丸しりいず第35回「西郷さんとブラームス」

★猫丸しりいず第35回 「西郷さんとブラームス」  

◎ブラームス:交響曲第2番 オイゲン・ヨッフム指揮 
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(蘭EMI 5695152)  
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◎ブラームス:交響曲第1番 オイゲン・ヨッフム指揮 
フランス国立管弦楽団(仏INA 247782)  
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最近は「歴女」なんて人種も現れる位、歴史ブームだそうである。

かく言う私も、人並み以上に歴史好きであるのだが、
ある時バッハの「マタイ受難曲」を聴いているときに、
突然「この曲がつくられた頃、日本はどんな時代だったんだろうか?」

という疑問が頭の中に湧いてきてしまった事があった。

早速調べてみると、この時(1727年)日本は江戸時代の「享保」年間。

8代将軍吉宗の時代で、
あの「目安箱」で知られる享保の改革が行なわれていた頃・・という事が判明。

ナルホド・・・と思う。

すると、逆に「日本であの事件が起こった頃は、
クラシック音楽的にはどんな時代だったのだろうか」という興味が湧いてきて、
調べてみたくなった(相変わらずヒマ人猫丸である)。    
そこで、1700年以降にあった日本史上の印象的な事件を5つピックアップしてみた。  

①「忠臣蔵」で有名な赤穂浪士の討ち入り→1702年
②「暴れん坊将軍」徳川吉宗死去→1751年
③坂本龍馬の暗殺→1867年
④西南戦争→1877年
⑤日露戦争→1904年    

大バッハが生まれたのは1685年。
つまり①の段階でバッハはまだ「未成年」である。 
そしてバッハは1750年に亡くなっているのだが、
実は②の吉宗は1684年生まれ。 

「暴れん坊将軍」はバッハと全く同時代を生きた人であったのだ。    

③の龍馬暗殺と同じ1867年に初演された有名な作品は? 
それは「美しく青きドナウ」
そしてこの年に生まれたのがトスカニーニ。 
トスカニーニって、こんな「昔」の人だったのか・・・    

⑤の1904年に初演されたのはマーラーの「交響曲第5番」    

④の「西南戦争」は、ご存知とは思うが、
西郷隆盛率いる鹿児島士族が新政府に反旗を翻すも敗れ去った事件である。
この1877年に生まれた名曲は多い。
ブルックナーの「交響曲第3番」、「白鳥の湖」、「サムソンとデリラ」などなど。
そしてブラームスの「交響曲第2番」も、この年に生まれた。
(ちなみに「第1番」はこの前年1876年の作品) 

西郷さんが無念の死を迎えた同じ年に、遥か6000マイルの彼方では、
これらの名曲が産声をあげていたのだ。  

それにしても、縄文から始まる長い日本史の中にあっては、
上記①~⑤の出来事があった時代は、もう「後半」もいいところである。
我々が日常親しんでいる「クラシック音楽」の歴史が、
実はほんの短いものでしか無い・・・という事実に改めて気付かされた私であった。
たとえば、あの「論語」の孔子は何と2500年前!の人。
モーツァルトは250年前だから、その差は10倍である。
一桁違う。

孔子先生に言わせれば、
クラシック音楽の歴史なんてまだまだ「洟垂れ小僧」という事になるんであろうか。 
 
さて、ブラームスである。
「交響曲第2番」の、私の昔からのお気に入りは、このヨッフム盤。
ヨッフムというと何となく「正統派&謹厳実直」というイメージが昔からあるようで、
それは決してマチガイとは言えないのだが、実はこの巨匠は「隠れ爆演王」でもあるのだ。
この「第2番」の第4楽章のコーダのムチャクチャなヒートアップぶりは、
スタジオ録音とは信じ難いほどである。  

ライヴはもっと凄い。

ご紹介する「第1番」は1980年のパリでのライヴで、
実に雄渾な名演奏なのだが、中でも聴きものなのがこちらも終楽章。
特にコーダに入る部分のトンデモナイ急加速と、
そこから終結に至るまでの「突き押し相撲」のような猛突進ぶりには、
ホトンドあ然とさせられる程。終演後の聴衆のヤンヤの大喝采も微笑ましく、
ストレス解消にもってこいの一枚である。  

どこまで続くか「猫丸しりいず」  

体力とネタの尽き果てるまで、奮闘努力する所存に御座いますので、
今年もなにとぞ「猫丸」をよろしくお願い申し上げます。 

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